
笠井瑞丈×上村なおか
Mitsutake Kasai × Naoka Uemura
NEWS
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笠井瑞丈プロデュース新企画 night garden vol.1
青沼沙季×上村なおか
「季々回遊」
季々回遊
初めてだらけの冒険
この度、笠井瑞丈さんプロデュースによる新企画「night garden」の第一弾として「季々回遊」という催しをさせていただきます。会場であるセッションハウスは今年で35周年を迎えます。「セッションハウス・ガーデンならではの新企画を!」「青沼さんにソロを振付けるのはどうでしょう?」という瑞丈さんの言葉に背中を押され、さまざまに思いを巡らせました。
今回のパートナーの青沼沙季さんはとても魅力的なダンサーでもあり、身体のみならずその声も力のある方です。以前見た青沼さんのソロ「青の他人とおしゃべり」は自分がいつもダンスを作る時に考えていることと通じるものがあり、共感することがたくさんあったことを覚えています。
今回の「季々回遊」は青沼さんの名前にある「季」という字がいいなあと思い、「季」が想起させる時間の流れやその時の匂いや記憶、それが倍々になりながら巡る冒険がしたいと考えてタイトルとしました。
そしてここでは新しいことに挑戦しています。先ほど述べたソロの振付です。Cプログラムとなります。これまでグループ作品やデュオ作品、長編の中のソロシーンは振付けたことがあるのですが、長編一本もののソロを振付けるのは<初めて>の経験です。
そして「振付」と言っても私の場合はフィジカルを元に動きをデザインしたり音楽に合わせたりというやり方は自分のソロを作る時も取っていなくて、踊りの「素」となることを徹底的に稽古して本番時に編集していくというやり方を取っています。故にその時に生まれる動きや形は「即興的」であるとも言えますが、それを支えているもののことを私は「振付」と呼んでいます。そういった自分がソロでやっている時の手法を自分ではない一人の人にやってもらうということがさらに<初めて>となります。
そして青沼さんと長い稽古を重ねる中で、もう一つの<初めて>をやってみることにしました。作品の流れを固定化するのでなく、ひとつひとつの出来事が生まれるタイミングやその時の景色。その時に聞こえる音、もちろん動きも毎回の出会い頭でもってやることにしました。私はその出会い頭の企み担当として本番に参加します。
セッションハウスというこの場にある豊かな堆積を足裏で丁寧に感じながら、空気を肌で呼吸しながら、ここが庭であるならば、土を耕しカラダを耕し、出来れば花を咲かせてそこにいる人みんなで愛でたい。そんな庭師のような気持ちでいます。
庭を見るような、あるいは架空の青沼さんの部屋を見るような気分でいらしてください。
また、セッションハウス・ガーデンでは長年クロッキー会を開催しています。踊る人が集まって来るこの場所ならではのダンサーがモデルのムービングクロッキーをかなり前からやっていたのは画期的です。私も何度かモデルをやらせていただき、その事は私を大変に鍛えてくれました。今回はその事にリスペクトし、「素描の時間」と題してAプログラムでは描く時間、描かれる時間を作りました。私も青沼さんがモデルですが、時に私たちも描いたり、私たちでないものを描いたり、自由に描く事をお楽しみいただけたらと思います。画材も幾つかご用意しますので、ふらりといらしても大丈夫です。描きたいように描いてください。
代金はいただくのですが、基本的にオープンギャラリーの形を取っており出入り自由です。お子様も気兼ねなくお越しください。Aプログラム「素描の時間」とCプログラム「季々回遊」の間のBプログラム「おしゃべりの時間」は笠井瑞丈さん、青沼沙季さん、私、がホストとなりますが、お客様と自由に語り合えるような時間としたいです。その時間の中で絵を見たり、あるいは空間が変化していったりもしそうです。Cプログラムに向けての移行の時間でもあります。
このような全体のプログラムもセッションハウス・ガーデンではおそらく初めてで、毎日違ったことが起こるかもしれません。そんな変化も生き物のように楽しみ、お客様と共に味わえる場となることを願っています。
2026年1月 上村なおか
上村なおか【コンテンポラリーダンスフェスティバル in ふくい】でソロダンス
初めて福井で踊ります。北陸ダンスフェスティバルなどでご一緒した、縫原弘子さん、元井康平さんも出演。


